プロジェクトについて

“2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる汎用量子コンピュータを実現”

従来のコンピュータの進歩が限界に達しつつあるといわれるなか、爆発的に増大する様々な情報処理の需要に対応しうる量子コンピュータが注目を集めています。多様かつ複雑で大規模な実問題を量子コンピュータで高速に解くには、量子的な誤りを直しながら正確な計算を実行する誤り耐性型汎用量子コンピュータの実現が鍵となります。そのため、本研究開発プログラムでは、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク及び関連する研究開発を推進していきます。

“私たちの目的”

ムーンショット目標6はスーパーコンピュータを超える量子コンピュータの計算能力によって、地球規模の社会課題や困難な問題が解決され、経済・産業・安全保障が飛躍的に発展した社会の実現を目指し、「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」するということを目指しています。

この研究開発プログラム計画の中で、私たちの研究開発プロジェクトは、シリコン電子スピン量子ビットを用いた量子コンピュータの開発、特にシリコン半導体の回路集積化技術を活かした大規模集積シリコン量子コンピュータの開発を担っています。量子コンピュータが社会的・産業的に価値を持つためには、古典コンピュータよりも量子コンピュータが実用的なアルゴリズムで優位な性能を達成する量子有用性の壁の突破が必須であると考えています。

量子誤り耐性型汎用量子コンピュータの実現には、量子コンピュータの「質」 と「量」の両観点での向上が必要です。現在の量子コンピュータ開発は「質」 を優先して量子ビットの数を増やしていくボトムアップ的なアプローチが主流であるのに対して、私たちは、これとは逆のトップダウン方式を取ります。シリコン半導体技術の優れた集積性(均一な特性の素子 を多数実装可能)を活かして、始めから「量」を重視したシステム設計を主軸にして推進していきます。

そして、このシリコン高集積性によって可能になる様々な技術 (2次元量子ビットアレイ、極低温 CMOS 回路・実装システム、ホットシリコン 量子ビット、デジタル補正など)を開発することでシステム全体として「質」を 向上させ、誤り耐性型汎用量子コンピュータの実現を目指します。

ムーンショット目標6:アニメーションで描く2050

関連リンク

ムーンショット型研究開発制度
ムーンショット型研究開発制度は、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する新たな制度です。本研究は、内閣府の「ムーンショット型研究開発制度」のムーンショット目標6「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」のプロジェクトの1つに位置づけられ、目標達成に向けて、様々な研究組織と協力して研究を進めています。